コラム

【40代で引きこもり】相談するにはどこがいい?

近年日本で問題になっているのが引きこもりです。

ニュースでも引きこもりのほとんどが30代以上という結果が出ており、それを見た時には言いようのない悲しさがこみ上げてきました。

引きこもっている本人が40代ともなると両親は60代からそれ以上の高齢となっているでしょう。

そうなると体力的に働けなくなった両親の年金を頼りに家族で細々と苦しい生活を送るより他ないという状況に置かれている家庭が増えている傾向にあるとメディアにもよく取り沙汰されています。

 

40代で引きこもりが多い社会現象

高齢ニートと言われている、働けるのに働かず親の年金や財産で生活している40歳以上の中高年が増えてきている原因について一概には言えません。

はっきりと言えることは、引きこもる家族を支える側も老いて働けなくなってしまいます。定年退職をするならまだしも、無理がたたって体を壊してしまった場合、ある日突然生活が立ち行きいかなくなることだってあるかもしれません。

家族に高齢ニートを抱える家庭はいつそんな状況になってもおかしくはありませんが、引きこもってしまっている原因が分かっていても簡単に解決できない問題であることは間違いありません。

 

30代40代と仕事をせずに引きこもっていた人間の労働的価値は、雇用者から見ればゼロに等しい状態で、言われずともわかっているからこそ再就職を諦めて自宅に引きこもり続けるしかないのでしょう。

このまま引きこもり本人が50代60代と年齢を重ねていけば、ひきこもりの子を養う親は90代と高齢です。介護が必要な親と、養って貰わなければ生活できない子供が年金と貯金だけで暮らしていくには限界があります。

日本全国で150万人居ると言われている引きこもりですが、その中でも60%弱が40代と最多の年齢層となっています。

 

なぜ?40代に引きこもりが多い原因とは

なぜこの年代に引きこもりが多いのか。

就職がうまくいかなかった、人間関係に疲れてしまった、仕事で失敗してしまった等、心的要因で社会に出るのが嫌になってしまった人が多いと言われています。また、リストラや給料のカットで再就職を考えても、30歳を超えた頃から年齢を理由に就職は厳しいものになり、40歳以降は特殊な能力や資格を有していなければ就職ができても収入も半分以下となってしまいます。

 

どこへ行っても技能がなければ新人としての最低ランクからの雇用になるので、転職すればするほど収入が下がっていく一方です。

それらが重なって自分に自信が無くなり、外へ出るのを一層拒むようになるそうです。

 

不景気が原因で20代を辛く生きた年代

ちょうど40代の人たちは、日本経済がバブルで崩壊した頃に高校や大学を卒業して就職が困難であった就職氷河期の真っ只中。

初任給が低く、少ない雇用募集を競って取り合っていた時代の被害者でもありますし、この頃から非正規雇用が軒並み増え、正社員を目指してアルバイトで働いていた若者たちが30代頃を境にクビにされる事も珍しくなかったそうです。

 

40代といえば第二次ベビーブームで同世代の若者の人口が多い中で、非常に厳しい条件の就職活動だったことは間違いありまえせん。

こんな状況の中、少ない給料で働き実家を出ることも難しく、そんな最中に結婚をしようという人も少なかったのか、今の40代の未婚率は他の年代に比べてとても高いです。この時代の所為と片付けて良い問題でもありませんが、近年あったリーマンショックよりも当時の日本経済は先行きが悪かったのは間違いないでしょう。

 

相談するにはどこがいい?

家族が引きこもりになってしまった場合、親心として甘やかしてしまうかもしれません。しかしそのままでは自分が先立ってしまった時に困るのは収入がない子供なのです。

自分達だけでは解決策が見つからなくても、専門の機関に話を聞いてもらえれば本人にとって何か良いきっかけや解決の糸口が見つかるかもしれません。

このような相談を引き受けてくれる機関は、県や市ごとにあり電話相談だけでなく直接話を聞きに来てくれる機関もあります。

自分の住んでいる所に専門の機関があれば、なるべく近い所の方が親身になって取り合ってくれるでしょう。

 

自立支援施設

全国から24時間相談の電話を受け付けている施設は多くあります。

相談から実際の社会復帰まで対応してくれるいわば引きこもりのお医者様のような機関です。

全寮制の復帰カリキュラムを実施していて、若い世代だけでなく、高齢のひきこもりの問題を抱える家庭に親身になって対応しています。

法人として経営する施設が殆どなので相談から社会復帰のサポート、その後のケアもしっかりと対応してくれます。

県のひきこもり相談窓口

これは厚生労働省が各県が窓口を設けて、引きこもりが居る家庭の家族の相談を受けたり、社会復帰を促す活動をしています。

地域で相談できる1つ目の窓口として設置されていて、相談には同じ問題を抱えた方たちの相談を何年も受けてきた専門家も居ますので、相談するだけでも心強い支えになってくれるでしょう。

 

そのほか自治体の相談窓口

 設置されている所はまだ少ないかもしれませんが、県の窓口と同じように相談に乗ってくれたり社会復帰のアドバイスや指導を行っている所が多いようです。

市や地域で運営している所だと、より親身になって社会復帰を支援してくれています。

 

最後に苦しい思いをするのは引きこもっている本人

不景気の波にぶつかり、ライバルが多い世代の中で辛く苦しい就職活動を余儀なくされた40代の人たちは時代の被害者とも言えます。

ですが、だからといって健康で働ける体で親にぶら下がりながら自分の思うように過ごして良いのは20代までです。

 

自力でそんな状況から抜け出せるのなら引きこもりになんてなっていないでしょうし、おそらく家族の力だけではどうにもならない所まで来てしまっている筈です。

もしかすると暴言や暴力で親よりも立場が上になっている引きこもりもいるでしょうし、そうなってしまったなら家庭内だけで解決することはまず絶対に無理です。

引きこもりのまま40代を過ぎると、社会に出るきっかけやルートは殆ど遮断されてしまいます。

家族がこのような機関に相談をすることで、本人にその気がなくても少しずつ社会復帰のきっかけになるのではないでしょうか。